【読書感想】働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ(落合陽一)

こんにちは。うまいちです。

最近、冊数で言えば以前よりもずっと多くの本を読むようになってきました。読書からのインプットを今以上に活かすために、今後はアウトプットの習慣化をしたいと思っています。

そこでこのブログでは今後、読書の個人的な感想を投稿していきます。
本の紹介というよりは私が感じたことのメモ的なものですが、誰かと本の出会いのきっかけになれば嬉しいです。

今回は、落合陽一さんの「働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ」です。

「変態の将来は明るい」

いきなりですが、一読して一番インパクトがあったのはこの一文です。

ある一節の見出しですが、その節の内容を私なりにまとめると、

「専門性のレンジが狭い”天才”や、なんでもそこそこ高いレベルでこなす”秀才”よりも、比較的レンジの広い専門性を持つ”変態”は、選択肢の多さから将来が明るい。」

ということになるでしょうか。

一つの道を極めることを目指すよりも、その周囲に視界を広げて行けば、実は道はたくさんあるんだ、と。
「変態」という言葉のインパクトに引かれた形で、改めてそれに気付かされました。

しかし私の言う「変態」は比較的レンジの広い専門性を持っているので、選べる職種も広い。たとえば「天才建築家」の職種は建築士に限定されますが、「建物好きの変態」は建築士になれるだけでなく、建築に使う素材や重機などの開発者になれるかもしれませんし、インテリア・コーディネーターや都市計画の専門家にもなれるかもしれません。「天才ギタリスト」と「音楽好きの変態」の将来を考えてみても、その違いはよくわかるのではないでしょうか。才能という言葉だけでは表しきれない猛烈な執念のようなものが「変態」からはただよってくるのです。

“働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~(小学館新書)”(落合陽一 著)より引用

私の場合、中学時代に小さなきっかけで人工知能(AI)に興味を持ち、そのときの思い込みでプログラマーになったのですが、今では只々プログラマーを続けているようなもの。仕事はAIとは無縁で、昨今の人工知能ブームを眺めているような、ちょっと寂しい感じがしていました。

プログラマーになることが人工知能開発・研究への唯一の道じゃないなんてことは、随分前から気付いてはいたと思うのですが…。

  • 今からでも遅くないかな
  • そもそも僕は今でも人工知能に、執念と言えるほどの強い興味を持っているのかな
  • 持ってないとしたら、僕には他に執念があるのかな

なんてことを、ゆっくり考える切っ掛けになりました。

まとめ

本書のメインターゲットはおそらく30代後半の私よりももっと若い、学生~社会に出る前くらい?の方だと思いますが、誰が読んでも遅いということはないと思います。

「好きなことで生きる」や「AIに奪われない、人間にしか出来ない仕事」などのキーワードが気になっているなら、おすすめです。

私もまさにそうで、その手の書籍も読むことが多いですが、落合陽一さんならではの視点で書かれた本書からは、新たに得るものが多いと思いました。

特に前述した「変態」に関しては、自分のこだわり、特異性、変わった経験など、過去を振り返るきっかけになってとても良かったです。